高級ホテルですごすリッチな時間

ホテルのロビーといえばそのホテルの“顔”にも匹敵する重要な場所です。
だからラグジュアリーなホテルは一様に、個性的なロビーの演出を競っています。

新宿のパークハイアット東京は、ビルの高層階がホテルになっている、という変則的なホテルで、
１階のビルの入り口はただカウンターがあるだけでロビーではありません。

エレベーターを上がった４１階のホールからロビーへの通路はまるで図書館のようにずらりと並んだ
書棚が一種独特の雰囲気をかもし出しています。

アカデミックかつ重厚、ロビーのディスプレイの常識を覆す斬新な発想が、
ホテルの装飾という概念の新しいカタチを提案しています。

このホテルの独自性はそれだけではありません。
コンシェルジュはロビーにカウンターを構えているのが一般的ですが、ここではどっしりとした
デスクを構えていて、まるでニューヨークの大手企業のエグゼクティブ・オフィスのようです。

お客様ひとりひとりの要望にじっくりと耳を傾けるために考え出されたスタイルなのでしょうが、
従来のホテルのレイアウトに慣れた宿泊客にとっては新鮮ですし、理にかなったスタイルのように見えます。

全体に非常にアカデミックで落ち着いた雰囲気が多くのファンをつかんでいますが、
それはこのロビーのデザインによるところが大きいでしょう。

デスク型のコンシェルジュはほかのホテルにも波及しています。
コンシェルジュは多岐にわたる客の質問に答え、最新の情報を提供するのが仕事。
とくに一流ホテルともなればプライドをかけて宿泊客の要望にこたえてくれます。
ぜひ利用したいセクションです。