東京・ホテルニューオータニには、4万平方メートルもの立派な日本庭園があり、すばらしい憩いの場所を提供してくれます。
そこには小川が流れ、季節によっては花が咲き乱れます。
東屋には本格的な料理も用意され、暖かい明かりと丸太をふんだんに使った素朴な内装のなかに身を置くと、一瞬大都会の中心にいることを忘れてしまいそうです。
あと、庭園の素晴らしさといえば、東京・グランドプリンスホテル高輪を挙げないわけにはいきません。
昭和20年代には西武鉄道の前オーナー・堤康次郎が旧宮家である竹田家、北白川家などから買い受けた2万坪の土地に建てられた同ホテルは、今でも当時の庭園の面影を残しています。
現在、貴賓館として使われている建物は、竹田家自慢の洋館だったものです。
明治末期の作で、室内装飾は華麗なバロック調、一時期大臣の公邸にも使われていた由緒ある建物です。
敷地を同じくする高輪ホテルに続く形で日本庭園が広がり、本気で散歩しようと思ったらかなりの時間を要します。
こんな風に、日本のホテルであるがゆえ存在する、日本庭園
日本人であるからこそ、あえてこの場所で体験し、日本の美を満喫していただきたいものです。
在宅ワーク
ホテルでの手軽なくつろぎタイムといえば、趣味のいいカフェテリアでしょう。
印象的なカフェといえば横浜のホテルニューグランドのカフェのロケーションはすばらしい。
ホテルニューグランドは昔は横浜グランドホテルと呼ばれ、マッカーサーが来日直後に
投宿したことでも知られる由緒正しいシティホテルです。
ベーブ・ルースやルー・ゲーリックなどの著名な野球選手、チャップリンなどのスターも滞在しました。
中庭には幾何学模様に刈り込まれた緑とクラシックな噴水があり、周囲にはカフェや
レストランがオープネアのかわいいベンチとチェアを提供しています。
しばしのあいだ、その空間に身を置いて飲み物を片手に往年のスターの面影を追ってみるのも
楽しいのではないでしょうか。
多くの人が、最初にラグジュアリーなシティホテルに足を踏み入れるのが“結婚式での披露宴”に
招かれたときではないでしょうか。
シティホテルの売上げは一般的に、宴会50%、宿泊25%、食事25%、といわれるほど
日本ではホテルの宴会の需要は大きいのです。
ところが、披露宴に集まるゲストは自分で代金を支払わないせいか、ホテルでも遠慮がちに
振舞っているのが目立ちます。
決められた控え室から出るのはせいぜいトイレに立つときぐらい。
控え室から会場までを移動して、披露宴が終わればまっすぐホテルの外へ。
でもそれではせっかくのホテルの楽しみを失ってしまいます。
シティホテルでの披露宴に招かれたときは、ホテル探索のいい機会です。
指定の時間のせめて1時間前には出かけていって、ロビーやカフェでゆったりとくつろぎましょう。
子供連れでもホテルに託児施設があれば、ぜひ預けて身軽な時間を楽しむことをおすすめします。