高級ホテルですごすリッチな時間

ホテルでは、誰もが現実の生活をちょっと離れて、特別な自分になります。
優雅に振舞ったり、少々のわがままを聞いてもらうことは、ほかの宿泊客同様、
誰にでもできることなのです。

それはわかっていても、ついつい遠慮してしまいますよね。
ホテルのスタッフは客が何か頼まない限り何もしてくれない、という声もよく聞かれますが、
それは一流ホテルでも同様です。

それは、彼らが不親切なのではなく、声を掛けて欲しくない、という客もいることを知って
遠慮しているのです。

基本的に、ホテルのスタッフは他人のために何かをすることを、無上の喜びとするタイプがほとんどです。
人の役に立って喜んでもらうことこそ、ホテルスタッフの生きがいであり、目的なのです。

彼らは待っています。
客がちらりと視線を送って、彼らに用がある素振りをするのを。

そしてフロントやコンジェルジュばかりでなく、レストランでもロビーでも、あなたが声をかけさえすれば、
彼らは全力投球であなたの要望をかなえようとし、あなたの質問に答えようとするはずです。

さらにホテルには人的サービスだけでなく、リラクゼーションやフィットネス、珠玉の料理など、
利用しようと思えばすべて一流の商品やサービスがそろっています。

せっかくホテルに出かけるチャンスがあるのなら、大いに質問し、サービスを利用しなければつまらない。
じっと部屋に閉じこもってテレビを見ているのなら、ラグジュアリーホテルではなく、
宿として用が足りるだけの施設で充分なのです。