よ～し、いっちょうやったるか！

あなたの会社には朝礼ってありますか？

なんか当番決めて今日の予定を言ったり
交代で毎日１分間くらいスピーチしたり
会社によっていろいろと工夫しているようですね。

もっとチームを活性化させよう！なんてね。。。
リーダーもいろいろと工夫されてます(笑)


実は
先日ある知人(女性)からちょっと面白い話を聞いたので
お話したいと思います。


規模の小さい会社だとみんなを集めて
リーダーが今日の予定なり、注意事項なりを
朝礼などで言えるのですが、
会社や組織が大きくなるとなかなかそうも
いきません。

場所の問題や効率の問題ですね？
リーダーから中堅のリーダーに伝えて
そこから全員に伝えるということをします。

でも、これではなかなかリーダー自身の熱意が
中堅リーダーに伝わらず
全員に浸透しないということも考えられます。

まあ、普段はそれでも別にいいのですが、
特に大切なことや販売キャンペーンの開始など
区切りになるような時には
リーダー自らが全員にその想いを伝えるために
直接伝えることもあります。


で、その彼女が勤める会社で販売キャンペーンの始まりとして
全員で一丸となって取り組むために、
社長が全員に直接話すのではなく社内放送を使って
やろうということになりました。
そこからリーダーの熱さを伝えようというわけです。

本当は集まって話したいところですが、
まあ、仕方ありませんね。


で、
彼女は放送の朝、いつもより早く出勤して
社長を放送設備の前で待ちました。
しかし、現れたのは総務課長、、、、

そしてその手には【一本のカセットテープ】が、、、


・・・そして、
無事に全社放送は終わりました。。。


もちろん、言い間違いなんてありませんよ。


あらかじめ誰かが用意した台詞を
間違えないように【読む】わけですから。

間違えたら録りなおして、
まき戻しして、テイク２、、、、

この繰り返し作業で、できたテープを流すんですから。



さあ
このリーダーの行動はいかがですか？

さあ、考えてみましょう！











・・・・。



















はいっ！ここまで。。

人のフリ見て我フリなおせ！とはよく言ったもので
人のことだとよくわかるでしょう？(笑)


今回で、第６号ですからそろそろ自分で考えるクセついて
きましたか？

答えは教えられるのではなく自分で生み出すものです。









じゃあ、ターザン解説ね。



このリーダーは大きな間違いをしています。

キャンペーンの最初にみんなに伝えるということは
人を動かすきっかけをつくりたかったんですよね？

そのために、朝礼という貴重な時間を使って
全社員に伝えた。
この気持ちはいいのですが、、、、
伝え方がまずかった。。。。。


自分ではなく、文法もちゃんとした作文のような他人のことば。
そして、言い間違いはすべてカットしている、
つぎはぎだらけのあいさつ。
ここに社長の想いはありません。おそらく


話は変わりますが、、、

僕は昔、バンドでヴォーカルをやっていたんですが、
デモテープなんかを作るときに
ヴォーカル録りなんて、残るものだしやっぱり音程が気になったりします。

で、よし音程ばっちりだ～！と思い歌い終わると必ずこう言われます。

プロデューサーが一言
『何かこう、来るモノが無い』、、、、、です(笑)


これでアウトです。録りなおしです(笑)


音程？合ってますよ。
でも来るものが無いんです(笑)

。。。。この意味わかります？(笑)


音楽って誰に聴かせますか？
人です。カラオケのように機械が採点するんじゃないんですね。



この放送もそう、いくら正しい言葉を発してもね
伝わらない、、、作り物のあいさつじゃ。

いくら感動的な言葉を並べても、、、、
相手は人なんです。


その場で話すライヴだからこそ
伝わるものがある、
ライヴでしか伝わらないことがあるんです。


臨場感や緊張感が聞いている側にも
伝わるんです。
響くんです。
だから心が動くんです。


人は理屈じゃ動かない。感情で動くんです。
神田昌典さんも言ってます(笑)


『なんかよくわからんけど、
よ～し！いっちょうやったるか！』です(笑)


正しい言葉さえ言ってればそれで言いわけじゃ決して
無いんですね。