私がコーチングで大切にしていること

私がコーチとして大切にしていることは、
その人が自ら考え行動し、そして出た結果を自分の創りだしたものとしてしっかりと受け止め、
次の行動へとつなげていく・・・そんなサイクルを作り出すための最初のきっかけになることです。

では、わかりやすい事例がありますので少しお付き合いください。


ある企業で事務をやっていた女性がいました。
彼女は、ずっと上司に何から何まで批判され意見されてきました。そして、次第にアイディアも出なくなり言われたことだけを淡々とこなす社員となっていました。
そして、あるときから私がそんな彼女のコーチとなったのです。

そして１年後・・・
彼女は、たった一人で、時間効率にして１０００時間以上の効率化達成するアイディアを実現。
そして社内での生産効率化成果発表会では２０名以上の参加者に混じってたった一人でパワーポイントの資料作りからプレゼンまでをこなし、グランプリ(最優秀賞)を受賞したのです。

周りはもちろん、彼女も驚きました。
でも、私は特に驚きませんでした。
それは、彼女がやってきたことを伝えることができれば受賞も当然だと思っていたからです。


私が彼女にやったことはたった２つ。
まず、彼女の考え方、想いを徹底的に承認しました。
そして、どんな小さなことであっても彼女の行動によって出た結果を徹底的に見せるようにしました。
ただこれだけです。
もちろん、彼女に魔法をかけたり、ウラワザを教えたりしたわけでもなんでもないのです。

ただ、彼女のコーチとして彼女を全面的に信頼し、安全で安心できる空間をつくり
私との間では何を言ってもよいという環境を創り続けました。
次第に彼女は、仕事に対する深い自身の想いに気づき、それを形にしたいと言い始めました。
そして、それらを実現するためのコーチングをその都度行いました。

ひとつが実現するたびに彼女は自信をつけていきます。
『これができたのならあれもできるかも？』　こうなるともう止まりません。

そして、上のような結果が出たのです。
また彼女はこれ以外にも、会社の仕事に役立つだろうからといって個人的に資格を半年で２つもとりました。
そして、彼女のがんばりは当然評価の対象となり昇給へもつながったのです。

この結果を出したのは彼女です。
振り返ってみると、彼女にはもともと自身の想いがあったんだろうと思います。
しかし、それに気づくことができなければそれは実現しません。
その想いに気づくまでの導きをおこなうこと、それがコーチングなのです。

その後の彼女は、コーチングを続けながらも、いい意味でのエスカレートな状態が続き、
今度は半年間くらいかけて作り上げるような壮大な業務効率アップシステムのアイディアを先日会社に提案したと言ってました。

彼女が変わったのは、私が変えたのではありません。
彼女自身に自分を変えたいと思う強い意志があったからです。

あなたにもし、実現したい夢があるのなら是非環境を整えてください。
そして、コーチをつけてみてください。

あなたを夢を叶えることができる人として徹底的に扱い、あなたを心から信じてくれるコーチは
きっとあなたの予想をはるかに超える突破的な結果へと導いてくれることでしょう。